craft Fe / CAMPER’S HIGH

鉄(Fe)を加熱し赤らめハンマーで鍛造したり溶接したり思いのままに加工する面白さに魅了され、大好きなキャンプに使うオリジナルギアや家具、装飾金物などオーダーメイドの一点物を手作りしています。

チタン製折り畳み薪ストーブPOMOLY T1用に煙突ガードを改造しサーカスTC DXに装備!ストーブの初期不良もDIYで克服、改良点あり!

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軽量でコンパクトなPOMOLY T1チタン製薪ストーブの煙突は、チタンの薄板をロール状に丸めたもので通常の煙突ガードを取り付けることができません。そこで煙突上部のスパークアレスターから吊り下げて使用できる様にし、さらに600℃耐熱の断熱材を煙突ガード内側に装着しました。これによってサーカスTC DXに装備可能になり快適で魅力的な薪ストーブキャンプができます。

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先ずはロール状の煙突の紹介から。この写真の様にペラペラなチタンの薄板を丸めてリングで押さえているだけです。なので一般的な煙突ガードの様にボルトで押さえると簡単に潰れてしまいます。

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GーStoveのテントプロテクターロングを改造します。

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断熱材は配管保温用のロックウール保温筒65A(内径76mm、厚さ20mm、耐熱600℃)を使用しました。

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ちょうどテントプロテクターの内側に入り、さらに60mmの煙突が通る良いサイズです。

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この保温筒の中に毎回煙突を出し入れするのですが煙突でロックウールを引っ掛けボロボロになりそうです。またきっとロックウールの小さな繊維は吸い込まない方がいいと思います。

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そこで保温筒の内径ぴったりのダクトホースを内側に入れます。

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半割れになっているのでやりやすかったです。

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このままでは雨水が染み込んでしまいますのでアルミテープで覆いました。

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テントプロテクターに入れるには内側に飛び出たナットが邪魔になるのでドリルで削り取り外します。

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断熱材を中に入れたらナッターで新品のナットを取り付け元通りにします。

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ボルトを入れチェーンを取り付けます。

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チェーンの長さはテントに入れてから調整します。これで煙突ガードは完成です。

 

次に薪ストーブを紹介します。

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POMOLY T1チタン薪ストーブ。T1とは鉄板の厚さが1mmという意味でこれは他のストーブよりも分厚い材料です。なぜ分厚い方が良いかと言うと変形しにくいのです。薪ストーブはとても高温になりその熱によって変形してしまいます。チタン自体は熱変形しにくい材料で1mmの厚さは強度十分ですが、さらに天板と底板には変形防止の補強材が取り付けてあります。こんなにしっかりとしているのに重量は3.9キロで流石チタンと言った所です。

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早速組み立ててみたのですが、なんと!上蓋がはまらない!!!

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よく見ると前面パネルの上部の折り曲げてあるべき部分が曲げてありません。完全に初期不良です。返品交換を考えたのですが実はこのストーブの納期は注文から26日かかったのです。そのうち8日が輸送。私は正月休みにこのストーブを使いたく、くびを長ーくして到着を待っていたのでこれ以上待つのはいやだったのです。そこで自分で折り曲げてみる事にしました。

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分解し。

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線をけがき、タガネで叩いていきます。やっぱりチタンは硬いですね、なかなか曲がりません。

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45度ほど曲がったら今度は台に固定し当て物をし叩いていきます。

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結構きれいに曲げることができました。これで上蓋も取り付けられる様になったし早く使いたいので初期不良はこれで良しと言う事にしました。

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さて煙突ですがこの様に鉄板の角がピン角なので怪我防止のためハサミで角を落としました。

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ストーブに付属の対切創手袋でもいいですが私はゴムコーティングした対切創手袋を使い煙突を伸ばします。滑らないからやりやすいですよ。YouTubeなどでは一旦鉄板を広げてしまい2人がかりで丸めているのですが私は広げずに少しずつ気をつけながら伸ばしていきました。

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これでクシャクシャにならずに伸ばすことができました。長さは3mですごく軽いです。

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下側の端に少し切り込みを入れて外側に曲げておくと煙突ダンパーに差し込みやすくなります。

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組み立て完成。

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煙突上部のスパークアレスターの3つの耳から煙突ガードを吊り下げます。

 

いよいよテントに入れます!

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裏口の上からファスナーを開け煙突を通します。

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チャーンで煙突ガードの高さを調節します。

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煙突はファスナーで挟んでいるだけなので煙突ガードの下側をテントのポールと繋ぎました。

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さらに煙突差し込み部分をちょうど合うホースバンドで締め付けて固定します。これで安心感があります。ただ熱でネジ部分が固着しないように締め過ぎない方がいいと思います。

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さあ、ついに念願の薪ストーブ初火入れです!


POMOLY T1 チタン薪ストーブ初火入れ

めちゃくちゃいいですねー。火をかまうのって本当に楽しいですね。

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温度もどんどんあがりテント内はすごく暖かくなりました。

500℃を超えても煙突ガードを素手で触ることができる位でした。

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ストーブファンもクルクル。

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せっかく火を起こしたので至福のコーヒーを入れました。たまらないです。

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煙突からでる煙もいいですねー。

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使用後はチタン特有の焼け色がつきました。これがまたかっこいいですねー!

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付属の収納袋に全て入れることができました。

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すごくコンパクトになります。

 

それにしても薪ストーブ最高です!早くキャンプで使いたいなぁ。

 

それではみなさんも、

キャンパーズハイに浸りましょう!

Let's immerse yourself in Camper’s High!

 

 

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